カテゴリー解説
 ■カートとは?
カートの種類は大きく分類すると3種に分かれます。

【スーパーカート(フォーミュラカート)】
国際サーキットを舞台に本格的な走行が楽しめるカテゴリー。趣味で楽しむアマチュアドライバーから、プロドライバーの練習に至るまで非常に幅広く楽しまれている。
その中でも SK4クラスはクラッチ付のシーケーシャル6速トランスミッション(ヤマハ製WR250)を装備したワンメイクエンジンレース。レースは、フォーミュラレース同様のグリッドスタートによるレースが展開されるため本格的な4輪レースの醍醐味が楽しめる。

【レーシングカート】

全国各地のカート場で走行できるためモータースポーツの入門カテゴリーに適している。近年では、レーシングカートに遠心クラッチを取り付けて4輪サーキットを走る事も出来るようになってきた。。

【スポーツカート】

発電機などに使用されている汎用エンジンを搭載したカート。
レンタルカートなどにも多く使用され、カート場から4輪サーキットまで幅広く走行できることも魅力の一つ。
また車速が非常に低いため安全で経済的なメリットもありホビー目的としても向いているカート。
 ■SK1クラス(チューニング)
チューニングされたレース用エンジンを搭載したクラス。
エンジンは、レース用に改造された2サイクル125ccまたは4サイクル250cc。
改造に制限はなく、6速のシーケーシャルトランスミッション、前後輪ディスクブレーキ、データロガー付きステアリングディスプレイ等を搭載。
ボディーとシャーシには、ドライカーボン、ケブラー、チタン、アルミニュウム等の航空素材が多用され、ホイールにはマグネシュウムも使用されている。フォーミュラカーさながらの車両である。
国内のサーキット(富士スピードウェイ)では最高速度が220km/hを超える。
レーシングカートの最高峰クラスとなる。
 ■SK2クラス(ノーマル)
無改造のオートバイ用エンジンを使用したノーマルクラス。
SK1同様シーケーシャルトランスミッション、前後輪ディスクブレーキ等を装備した2サイクル125cc または、4サイクル250ccの無改造エンジンが使用される。改造が許されていないためドライバーの技術が最も重要視され、歴代レーシングドライバーの大半はこのクラスを経験しいている。
常にエントリー台数が一番多い No,1 カテゴリーへ成長している。
 ■SK3
無改造の100〜125cc遠心クラッチ付きエンジンを搭載したクラス。
通常このカートは1周500〜700メートルの全国カート場で走行しているが、スプロケットとチェーンを変更することにより4輪サーキットを走行できると言う大きなメリットがある。安価に楽しむ事が出来るハイコストパフォーマンスクラス。
最高スピードは170kmを超え、カート場では味わえないハイスピードなコーナーリングが魅力である。
 ■SK4
SK4とは、ヤマハ製 WR250エンジンを使用したワンメイク・フォーミュラカートレースです。
6速シーケーシャルギアボックスとクラッチが装着されたWR250はフォーミュラ・レースにより近いカテゴリーといえます。
また、スターティング・シグナルによるスタンディング・スタートが採用されるなど、レースその物が国際フォーミュラカーレースと同じ方式が導入され、ドライバー育成やドライバートレーニング等にも利用されることがあります。
正にカートレースの最高峰とも言えるカテゴリーです。
 
 
 ■JAPAN KART CUP(スポーツカート)
2010年より新設されたスポーツカートによるレース。
元々は発電機などにも使用されている4サイクル汎用エンジンを搭載したレジャー派ユーザー向きクラス。
ローコストでありながら非常に安全なレースが楽しめる為、近年では若手から年配者に至る幅広いユーザーに楽しまれている。
エンジンの種別により3クラスに分かれ、どのクラスも4サイクルエンジンを使用した低コストで環境面にも配慮したイベントとなる。

■ヤマハMZ200クラス
ヤマハのスポーツカート用エンジンMZ200Sを使用する。
MZ200Sは排気量200ccのスポーツカート用エンジンで、初心者にも扱いやすいマイルドな特性を持つ。
またエンジンは1レース/21,000円でレンタルが可能(レンタルの詳細は協会まで)。
シャシーは国内一般市販品のほか、レンタルカート用の車両もOK。

■エンジョイクラス

無改造エンジンを使用した大排気量クラス。
エンジンは「ホンダGX270」、「スバルEX27」、「カワサキKX21」といった270cc前後の排気量が指定され、エンジン本体への改造は一切禁止されている。

チャレンジクラス

エンジンのチューニングが認められている。
ハイエンドユーザー向けクラス。
 ■各種レースの形式一例
 カテゴリー  大会名(一例)  スタート方式   レース形式   使用コース
 スポーツカート  JAPAN KART CUP  ローリングスタート  ショート耐久  サーキット
 レーシングカート  KART de GO!  グリッドスタート
 ローリングスタート
 耐久  サーキット
 カート場
 レーシングカート  SLカートレース  ローリングスタート  スプリント  カート場
 レーシングカート  全日本選手権など  ローリングスタート  スプリント  カート場
 スーパーカート  スーパーカートカップ  ローリングスタート  スプリント  サーキット
 スーパーカート  スーパーカート SK4  グリッドスタート  スプリント  サーキット
 フォーミュラ  スーパーFJ、FCJ、F4  グリッドスタート  スプリント  サーキット 
 フォーミュラ  スーパーフォーミュラ、F3  グリッドスタート  スプリント  サーキット 
 フォーミュラ  F1世界選手権  グリッドスタート  スプリント  サーキット