Eco Car Cup 攻略法 レーシングコース編 |
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富士スピードウェイ エコカーカップ実行委員会 製作 2011年3月3日 改訂版 < はじめに > 製作するに辺り、出来る限り解りやすく、そして理解し易いように表現したつもりですが、 製作スタッフの主観的意見や某プロドライバーの一個人的意見を多々含むため、絶対に正しいとは言い切れません。 また、あまり神経質にご覧頂くと参考にならない場合があるので、ザックリと大まかにご覧下さい。 ちなみに 、1周 3分10秒~3分30秒前後のラップタイムを基準に表現しています。 |
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■ レーサーになるための必須アイテム | |
基本小学校の運動会スタイル = 長袖・長ズボン・運動靴 + ヘルメット・グローブ レーシングスーツで参加もOK!(レーシングスーツで参加すれば更に雰囲気が増します) |
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■ドライビングポジション | |
普段街中を走行している時は写真のようにニヤニヤしたリラックス姿勢で運転していると思いますが、 サーキットを走行する際は、適度な緊張感を感じながらも「操作優先」の姿勢で運転してください。 はじめ少し違和感を感じるかもしれませんが直ぐになれます(神経質は除く)。 また、事前にヘルメットグローブを装備して運転姿勢に慣れておくことを強くお勧めします。 ポイント1 : ハンドルを半分以上切っても手が離れたりしないか? ポイント2 : 左足のフットレストでしっかり踏ん張る事ができるか? ポイント3 : ヘッドレストの位置が正しい高さに位置しているか? |
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■ クルマの基本準備 | |
① ガソリンスタンドで満タンに給油!(燃料消費量の目安 Enjoy 60 = 1.6~2.2ℓ / Challenge180 = 12~24ℓ) ② タイヤのエア圧を調整! ③ 牽引フックを取り付ける(車載工具に付属してます)! ④ 車内から不要な荷物を降ろす!チャイルドシート、レーダー探知機、フロアマットなどなど・・・・ ⑤ ゼッケンを貼る! |
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■ ピットロードよりスタート! | |
後方からの車両と周囲にうろつくピットクルーに注意!確認無くしてスタートは出来ませんよ! ドライバー/パッセンジャー/ピットクルーのチームワークで安全にピットアウトしてね。 |
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ピットロード走行の際は青線より左側を走行してください。 言うまでもないけど、この手の追い越し禁止なぁ! |
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「赤」が点灯中はコースに進入できない何らかの理由があります。 信号が「赤」を表示中は手前で停止ね! 青に変ったらコースイン! |
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■ コースイン | |
コースインの際はストレートから走ってくる車を必ず確認すること! 「忘れた!」では許されません! <重要> コースインの際は、白線より右側を走行してね。 |
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■ 1コーナー | |
コースイン直後の1コーナーはイン側をなめるように走行しましょう! その時の走行ラインはイン→イン→イン 通常の走行では150メートル位前からブレーキングを開始し80km/h前後で進入すると思われます。 その時コースインしてくる車があるので十分注意してね。 ちなみに、燃費を重視した走行だと300メートルくらい前からアクセルを抜き、かる~いブレーキングを行い50km/h前後でコーナーに侵入します。 |
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1コーナーの立ち上がりは、4%位の下り坂です。 その気になって無理すれば相当危険な走行が可能です。 <ワンポイント> 周囲の車両の位置を把握しつつ走行しましょう! |
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■ コカコーラコーナー | |
軽~いブレーキング、もしくはブレーキ不要のコーナー。 とは言った物の、調子に乗ると思いっきり痛い目に合う場所! 次のコーナーに効率よく繋げられるラインを走行しなければなりません。 進入時は60~70km/h前後になるはずです?! コーナー立ち上がりの外側グリーンベルト(下写真)に乗ると滑るから注意ね。 (頼りないデータによると、フォーミュラニッポンは185km/hで曲がります) |
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■ 100R | |
コース巾が広すぎて、どこでもイケると思ってしまいますが、それは錯覚です。効率の良い走行ラインは一本だけ。 そしてコカコーラの立ち上がりから、全てが繋がってくるので判断が非常に難しい場所! コーナリング中にハンドルをこじると燃費とスピードが落ちるから注意!横Gを敏感に感じながらハンドルをあてるように操作!凄く難しいよ。 コーナー入り口はややイン側を80km/h前後で進入し、中間は外側にはらむように加速し出口で中央辺りに出るようにラインを合わせること。 |
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■ ヘアピン | |
100Rからヘアピン入り口は全く見えません。 かと言って、アクセルを緩めてはなりません! 100メートル看板や縁石の切れ目など、独自の目印を決めて100Rを立ち上がりましょう! |
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ヘアピン入り口は、お決まりの「アウト→イン→アウト」 コーナー入り口は凄く広く感じるが出口は狭いので出口付近でオーバーランする可能性大(下の写真を参考にね)! 進入速度は60km/h前後だと思われるが、その気になればいくらでも頑張れる場所。ただし頑張ったところでメリットは無い。 ワンポイント : ハンドルをこじっちゃダメだよ! |
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■ ヘアピン→300R | |
<ワンポイントアドバイス> ヘアピン立ち上がり外側は芝生です。 はみ出さないよう注意ね! |
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300Rは出来る限りハンドルの切れ角を少なく、尚且つ路面との抵抗が少ない走行ラインを選びダンロップコーナー外側に向けて進む。 手法次第ではバッテリーをチャージさせることが可能! この区間は、100~120km/h前後だと思われる。 <参考> 雨天時はコースを横断する「川」が出来るので注意! |
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■ ダンロップコーナー | |
進入速度は40~50km/h前後。 ブレーキングを行い、アウトから回り込んだ形で進入するが、激しいブレーキングは不要。 むしろバッテリーチャージを考慮したブレーキングが必要かも? もしブレーキングをミスして曲がりきれない場合は、落ち着いてエスケープゾーンへ回避! エスケープゾーンは十分な広さが確保されています。 |
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■ 30R | |
ダンロップから続く複合コーナー ここもダンロップからリズムよく回り込んでコーナーに進入。速度は30km/h前後。 イメージは、ここから富士山を登る感じ。 この区間一帯は、超低速コーナーなのでハンドルの切りすぎに注意ね。 不用意に大きいハンドルの柁角は不要なアクセルワークとアンダーステアを招くだけで前に進みません! |
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■ 60R | |
先が見えないバンク付ブラインドコーナー。「サーキットを走ってる感」を味わえます! 次のコーナー進入に備え、外側の縁石めがけてはらむこと!ここは躊躇(ちゅうちょ)してはなりません!一気にイっちゃいましょう! さもないと次のコーナーで失速します。 |
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■ プリウスコーナー | |
写真を見ての通り、入り口は激しく登り♪、中間で下り♪、再び登りながらバンクに巻かれる♪ 美的センス抜群の芸術的複合コーナー。 このコーナーは「知的」にクリアするか「野生的」にクリアするかはあなた次第です。 私は野生的にクリアするタイプです。 コーナーのクリッピングポイント(最もコーナーの内側に近づく場所)が全く見えないので自分なりに目印を決めてノリノリで進入すると良いかも? 例えば縁石の切れ目とかコーナーのポールなどで自分の位置を把握すること。 |
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コーナー中間で外側の縁石にはらみ、出口のラインをキープすること・・・・できるものなら! ここは、ラップタイムを忘れてラインを重視した走行をすれば自ずとタイムは縮まってくる。。。。かもしれない! |
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■ プリウスコーナーから最終コーナー入り口 | |
写真1 : プリウスコーナー中間から立ち上がりを見た状態。先が全く見えないワクワク♪ドキドキ♪なエキサイティング・ブラインドコーナー。見えない先でスピン車両が居たら焦る場所! 写真2 : 人が立っている場所が良くオーバースピードでコースアウトする場所。先が見えない状態で進入して立ち上がるので慣れるまでは縁石やポールなどを目印に走行ラインを決める必要があり。 写真3 : 最終コーナー入り口風景。ここから最終コーナー中盤までは女性的曲線を描いた超美しいコーナー。 広いのでスピード感覚が狂い出口付近でオーバースピードぎみになる事が多いリスキーなノリノリコーナー。 このコーナーは完全なブラインドです。 もし先でスピンなど、何らかの障害物が発生した際は、監視小屋(マーシャルポスト)より黄旗や赤旗の合図がでるので、絶対見逃してはなりません! |
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■ パナソニックコーナー(最終最終コーナー) | |
ここだけの話、実は、出口が凄くキツイです。 だから入り口ではアウトのラインをしっかりキープして出口に備えます! 調子に乗ってグイグイ行くと出口で曲がりきれません! ここもプリウスコーナー同様ブラインドコーナーです。 出口に障害物がある場合は非常に危険です。 監視小屋より掲示される旗などの合図を見逃さないよう注意ください! |
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■ ストレート | |
最終コーナー立ち上がり。 <重要> ピットインの際は最終コーナーの内側に沿って走行し(インベタ)そのままストレート右側に沿ってピットインしてください。 |
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ピットインの際はこの線より右側を走行してください。その際白線をまたいで進入してはなりません。 但しストレートを通過するときはまたいでも構いませんよ。 |
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■ ピットインとピットロード | |
白線の右側を走行 | |
ここから先は60km/h以下で走行し、追い越しや追い抜きも禁止! 特に、ピットクルーの飛び出しにも注意ね! |
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■ ピット作業 | |
ピット作業を行う際は周囲の状況を把握すること! また各自役割分担を決めて安全管理を怠らないこと! |
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【重要ルール】 ピットインした車両からドライバーが降車する際は必ず エンジンを止めること! エンジンがかかったままの状態で降車することはできません! |
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F1風の激しいピットアウトは禁止なぁ! ゆっくり安全にスタートしてください! |
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■ ストレートの各部名称 | |
グリッドに並ぶ時はこのラインより前に出ないでね。 前にでるとフライングだよ! |
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■距離看板 | |
コーナー入り口には距離看板が出ています。 これをある程度の目安にブレーキングポイントなどを決めたりします。 |
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■攻略法まとめ | |
ドライバー&パッセンジャー : FSW企画課素人6名 & プロドライバー3名 天候 : 曇 / 4度 路面 : ドライ / グラベル積雪 ラップタイム : 2分45秒 ~ 5分10秒 平均燃費 : 11.7 km/ℓ ~ 28.5 km/ℓ レースでの実燃費 :Enjoy 60 = 1.6~2.2ℓ / Challenge180 = 12~24ℓ このレースは3時間(1時間)の長丁場であるためチームの戦略とその方法等により大きく左右されるが、基本ストレート中央付近から ダンロップコーナーの区間は「バッテリー充電区間」と心得た方が良いかもしれない。 何故かと言えば、 ダンロップコーナーから最終コーナーにかけては激しい上り坂があり、その間で充電できる場所はほぼ無い。 また、バッテリーの消費と負担を考慮した走行を行うにはママチャリGP並みの超スローペースで走行する必要があるが、 このレースでは燃費優先走行は確実に順位を下げるため、そのスピードで走る事が出来ない。 イメージで表現するとしたら「前半でチビチビ貯めて、後半の数十秒で大放出!」的な感じ。。。。。なので無条件、 前半にバッテリーをチャージするしかない! かと言って、タイムを無視した走行だと周回数が落ちてしまい充電走行がアザとなるハズ。結局ラップと燃費が両立した 場所と走行方法を独自に探し出す必要あり。 テスト走行は、幅広いドライバーの構成で行ったが、同じ車両で走行したにも関わらず平均燃費25km/ℓ 、かと思えば 12.5km/ℓ と大差ある結果が出ている。ドライバーの技量と知識で大きく勝敗を分けると予想される。 車両的には、ラップタイム 3分10秒以上で走っている分には、ブレーキを強く踏む必要も無く比較的無理なく走行でき、 尚且つ安全マージンを確保した状態で走行できる。また路面がドライであればアンダーやオーバーステアが発生する事も 全くない。なのでパッセンジャーが同乗していれば初心者でも安全に走行できる領域だと思われる。 但し、2分50秒台に入ってくると一転、しばし1コーナーとダンロップ入り口でアンチロックが効きはじめてくる。よって ブレーキの冷却とその負担を考慮した走行が必要になってくる感じを受けた。 また更にタイムを縮めてくると、コーナーリング中にアンダーやオーバーステアが出始めるため、それなりの運転技術と 操作が要求される感じを受けた。 |
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