レーシングカート入門、 押し掛け編です。
カートを始めるにあたって最初の難関が、この押し掛けでしょう。
カートの場合ほとんどのクラスが、クランクシャフトとスプロケットが直結になっているので、
エンジンを掛ける場合『押し掛け』という方法をとります。
よく読んで初走行のときは、楽してエンジンが掛かるようにがんばりましょう。

まず始めに、押し掛けする為にはリヤタイヤを持ち上げてカートを進めるきっかけを作らないといけません。
何でか?と言うと、エンジンとリヤシャフトが直結になっているので、最初のタイヤ一回転が大変重いからです。
この写真のように、リヤバンパーの端を持って持ち上げ、
前に押し出すように路面に叩きつけます。(あまり強くやらないように。)

そして、たたきつけた後はそのままの流れで、押していきます。
このときのポイントは、バンパーを持ち上げていた手をシートに素早く持ち替えて
全開で押す事です。
特に押し掛けに慣れていないうちは力任せで押してしまいましょう。
慣れれば、あまり力を使わなくてもエンジンが掛かるようになります。
しばらく勢いがつくまで(エンジン音が軽くなった頃)押さないとだめですよ!
5mは押しましょう。

手の位置の拡大です。

最初はバンパーから手を持ち替えるのを忘れちゃうんですよねぇ。
持ち替えるのを忘れると飛び乗れなくなってしまいます。

前から見るとこんな感じです。
カートコースのピットでよく見る光景ですね。
このときハンドルを持ってる手のほうで、押す感じのほうがうまく行きます。

そして、ジャンプ一発!素早くアクセルを開けるようにします。
この時座らないで、まずアクセルを開けるようにしましょう。
よくあまり押しがけがうまくない人を見ていると、ほとんどの人が、飛び乗ったらすぐシートに座ってしまいます。
せっかく60Kg以上も有るカートを押して勢いがついたのに座ってるあいだに勢いが無くなってしまっています。
ちょうどこの写真のポジションで、アクセルをパフパフ開けてあげましょう。

後ろから見るとこんな感じのポジションです。
よーく覚えていて下さいよ!ここが一番のポイントと言ってもいいですね。

クセルの開け方ですが、あまり機械的に「ガバット」開けるのはあまり良くないですね。
本当はエンジンの音をよく聞いて「ジワーッと」開けるのがいいのですが。。。。
最初は結構難しいので、「バッバッバッ」と開けると案外うまく行きます。(表現が難しいですねーっ)

掛かったら、正しいポジションで走行しましょう。
カートの場合この運転ポジションが大変大事です。
始めから気を付けておいて損は無いですよ。
この写真が正しいポジションです。
カートによってシートの取り付け角度が違うので多少ポジションが違うときがありますが。。。

いかがでしたでしょうか?
押し掛けの場合、実際にやってみないとどうしてエンジンが掛からないのだかわからないかもしれないですね。
とりあえずご自分のカートを購入して押し掛けをやってみてコツがわからない様でしたらこのコーナーで復習しましょう。